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折箱とは?折箱の特長やおすすめの折箱容器をご紹介!

巻き寿司入りの折箱

折箱とは

折箱(おりばこ)とは、厚経木や紙、プラスチックなどでできた箱製品の総称です。
従来では、経木を加工した箱に蓋を取り付けた木箱を折箱と呼びました。
折箱を使用する際は、素材ごとの特徴を理解したうえで、食品に合ったものを選ぶことが大切です。
本記事では、折箱の特徴や歴史、起源、種類からおすすめの折箱まで詳しく紹介します。

折箱の歴史


折箱の素材

高温多湿な気候の日本では、箱の中の食品が短時間で腐食する点に注意が必要です。
折箱には、食品の腐敗を抑えることを目的に、抗菌作用がある杉や檜、エゾ松などが使用されていました。
これらの素材を使用した折箱は、外の温度が中に伝わりにくいため、細菌が繁殖しやすい環境になるのを防ぐことが
できます。

折箱は、日本固有の食品容器として食文化の一端を担っています。折箱の起源や現代における活用のされ方について
詳しくみていきましょう。

折箱の起源

折箱の起源は、6世紀頃にまでさかのぼります。聖徳太子は、「随」から輸入したものを朝廷へ献上する際に、
木箱に入れたといわれています。この木箱が折箱の起源との説があるのです。

また、折箱の語源についても複数の説があります。宮人や貴族が食事をとる際に使用した盆である「折敷(おしき)」、
神様にお供えする際に使用する食膳「折敷(おしき)」などが語源といわれています。

弁当容器として広まった折箱

江戸時代では、芝居の幕間に食べる「幕の内弁当」の容器に折箱が使用されていました。
その後、明治時代に登場した駅弁の容器としても使用されたことをきっかけに、全国へと広まったそうです。
また、1955~1973年の高度経済成長期に大量生産・大量消費の時代に移り変わったことで、
低コストで衛生的、さらには大量生産できるプラスチック製の折箱が全国のスーパーでも使われ始めました。


草団子が入った折箱

折箱に食品を詰めたものを「折詰(おりづめ)」といい、寿司なら「寿司折」、菓子なら「菓子折」と呼びます。
折箱は、日本固有の食品容器です。

現代の折箱

現代では、木だけではなくプラスチックや紙などの折箱が用いられています。
折箱の種類と特徴について詳しくみていきましょう。

プラスチック(PSP等)製の折箱

現代では、プラスチック「PSP(発泡ポリスチレン)等」の折箱が主流です。発泡性が高いことから断熱性に優れており
外気温の影響をほとんど受けないため、食べ物の温度を長時間保つことができます。
それでいて軽いため、持ち運びや重ね置きにも適しています。

また、衝撃吸収性と弾力性にも優れていることで加工しやすく、四角形や丸型、楕円、八角形、引き出し型など、
さまざまな形状の折箱があります。

紙製の折箱


紙製の折箱

紙製の折箱には、しっかりした造りでありながら折りたためて保管できるものや、漆器のようなデザインを施したものなどがあります。
マットで落ち着いた雰囲気を持つため、高級弁当や寿司などに用いられています。
表面にはフィルム加工が施されているものが主流で、水気のある食品を入れても素材がふやけることはありません。

ファルカタ製の折箱

ファルカタとは、主にジャワ島で植林されている木です。軽くて柔らかい白木材が主流で、その清楚な質感により、
食品に高級感を与える容器として重宝されています。
主な用途は、おせち料理や祝い料理などです。
ファルカタは桐に似ており、比較的早く伐期を迎えることから桐の代用品として使用されています。

また、杉柄の紙を貼り付けたものや環境に配慮した「ココウッド」と呼ばれる容器もあります。

木製の折箱


木製の折箱

現代ではプラスチック製の折箱が主流ですが、近年の環境問題からプラスチックに代わる材料として、
木製や紙製の折箱が再び注目されています。

木製の折箱に使用される素材は、杉や桐、エゾ松などです。
通気性と防湿力、保湿力、吸水性、抗菌作用に優れているため、食品の腐敗を遅らせるとともに鮮度を保つことが
できます。

杉は、食品容器として大昔から用いられてきた素材で、独特の香りがあります。
赤飯や鯛のお頭のように祝い料理に使われることが多く、特別感が強い素材です。

桐は、杉よりも軽くて光沢があり、耐水製や耐火性に優れています。贈り物としての和菓子や洋菓子などのほか、
貴重品の品質を保つための容器としても重宝されてきました。
また、杉と比べて安価な点も特徴の1つです。

エゾ松は北海道に広く分布する木です。
木を削り取った薄い板である「経木」で作られ、主に寿司や日本料理の持ち帰り用の容器として用いられています。
元々、経木は経文を書くために使用されていたもので、現代では折箱をはじめとする食品用包装材に使用されています。

おすすめの折箱容器

折箱容器によってサイズや素材、デザインなどが異なります。ここでは、おすすめの折箱容器を5つ紹介します。

中央化学 折箱 CWH-302 赤-たもん杉セット


中央化学 折箱 CWH-302 赤-たもん杉セット

プラスチック製(HIPS・PSP)の折箱です。
サイズは207×110×48mmと小さめで、丼物に副菜や漬物を組み合わせた弁当に向いています。
木をイメージしたシンプルな柄が入っており、落ち着いた印象を与えます。
また、内側は赤色であることで食欲をかき立て、食品を美味しそうに見せる効果も期待できます。

紙製の枠が蓋に引っかかる構造で、ずれにくくなっています。
また、紙枠には表面加工を施しているため、テープが剥がれやすく容器の表面が剥がれにくいことも特徴の1つです。

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折箱 エフピコチューパ 紙折-302 黒木目(48)


折箱 エフピコチューパ 紙折-302 黒木目(48)

紙製の折り箱です。
サイズは200×103×48㎜とコンパクトで、小さめの弁当容器に向いています。
黒色の木をイメージしたデザインが高級感を与えるとともに、食品の色を鮮やかに見せます。
赤や緑など、はっきりとした色の食品との相性がよい容器です。

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弁当容器 パックスタイル ファルカタ223-111 セット【weeco】


弁当容器 パックスタイル ファルカタ223-111 セット【weeco】

ファルカタ製の四角形の折箱です。
223×111×35mmの大きめサイズでありながら、わずか43gと軽量。白木材が清楚で落ち着いた印象を与えます。
おせち料理や鯛のお頭など、季節やお祝いに関する食品に適しています。
蓋と本体、両方とも同素材のファルカタを使用することで統一感を与えました。

表面にグラシン紙を貼っていることで耐油・耐水性があるため、揚げ物や多少の水気がある食品にも適しています。

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折箱 アサヒグリーン 桐箱5.5寸


折箱 アサヒグリーン 桐箱5.5寸

桐製の四角形の折箱です。
高級感のある見た目により、和菓子や洋菓子などの贈り物に適しています。
165×165×73mmとコンパクトなサイズで、ちょっとした贈り物にも使いやすいでしょう。
また、桐箱ながら1個約404円と手頃な価格である点も
魅力です。
中身が見えない桐箱は、開けるときの楽しみを高める効果もあります。

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まとめ

折箱は、食品や弁当だけではなく、和菓子や洋菓子などの贈り物にも用いられている容器です。
折箱の起源は6世紀までさかのぼるといわれており、現代まで形を変えながら日本の食文化を支えてきました。
木製の他、プラスチック製や紙製のものもあり、用途に応じて使い分けることが大切です。
容器スタイルでは、多種多様な折箱を取り扱っておりますので、ぜひ一度ご覧ください。

この記事を書いた人

松井 誠一郎(まついせいいちろう)

松井 誠一郎(まついせいいちろう)

2020年折兼に入社。
EC事業部にてキャンペーンやセールなどの企画を担当しています。
折兼入社前は医療機器メーカーで営業を担当。
食品包装資材については日々勉強中ですが、お客様のお悩みを解消できる記事を執筆できるよう、精進してまいります!

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