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ポリ袋のローデンポリとハイデンポリの違いとは?【飲食店お役立ち知識】

半透明の袋

スーパーの青果コーナーにある透明な袋や、お惣菜などのテイクアウトに使われるビニール袋の多くは、ポリエチレン(PE)というプラスチックでできています。

このポリエチレンには、主にローデンポリ(低密度ポリエチレン・LDPE)とハイデンポリ(高密度ポリエチレン・HDPE)の2種類があり、見た目や手触りはもちろん、強度やコストといった機能面にもそれぞれ特徴があります。

「食品用のポリ袋の素材を見直したいけれど、どれを選べば良いか迷っている」
「コストパフォーマンスや使いやすさを考えると、もっと最適な袋があるのではないか」

この記事では、そんなお悩みやご要望をお持ちの方に向けて、ローデンポリとハイデンポリポリの違いを明確にし、それぞれの特性やどのような用途に適しているのかをわかりやすく解説します。

この記事は、食品容器・資材専門の通販サイト「容器スタイル」が監修しています。


ローデンポリとハイデンポリの違いは?


柿が入った袋

ポリ袋を選ぶ際には、まずローデンポリ(LDPE)とハイデンポリ(HDPE)の違いを確認することが大切です。
それぞれの素材特性を理解しておくことで、使用環境に最適な袋を選びやすくなり、作業効率や顧客満足度の向上につながります。

ローデンポリ(低密度ポリエチレン・LDPE)

ローデンポリとは、英語で「Low Density Polyethylene」と表記され、一般的に「ローデン」と呼ばれます。

密度は0.910~0.930未満で、しなやかで柔らかく、つるつるとした手ざわりが特徴です。
透明性が高く、シワになりにくいため、商品の見た目を重視する包装に適しています。
また、伸びやすく尖ったものにもフィットしやすいため、破れにくいという特性を持ちます。

ただし、HDPEに比べるとコストはやや高めです。

【主な用途例】

  • 食品のビニール袋
  • チャック付きビニール袋
  • 小判穴袋(楕円形の穴を持ち手にした手提げ袋)
  • 透明ゴミ袋 など

ハイデンポリ(高密度ポリエチレン・HDPE)

ハイデンポリとは、英語で「High Density PolyEthylene」と表記され、一般的に「ハイデン」とも呼ばれます。

密度は0.942~0.970で、硬くてシャカシャカとした質感があり、軽量ながら強度に優れています。
半透明で中身の視認性はローデンポリに劣りますが、引っ張りに強く、重いものを入れても破れにくい特性から、スーパーやコンビニのレジ袋、野菜・肉・魚などを入れるロール袋によく利用されます。

また、安価でコストパフォーマンスに優れている点も、広く採用されている理由のひとつです。

【主な用途例】

  • レジ袋
  • ロール袋
  • 小判穴袋
  • 不透明ゴミ袋 など

ローデンポリとハイデンポリの特性や用途を以下の表にまとめました。
必要な機能や目的に応じて、素材選びの参考にしてください。



ローデンポリ(LDPE) ハイデンポリ(HDPE)
透明 半透明
手触り ツルツル シャカシャカ
特徴 ・しなやかでしわになりにくい
・とがったものにもフィットして穴があきにくい
・硬くて頑丈
・重いものを入れても破れにくい
・引っ張りに強い
主な用途 ・砂糖や米などの食品袋 
・チャック付きビニール袋 
・小判穴袋 
・透明ゴミ袋 
・コンビニやスーパーのレジ袋
・野菜や肉、魚等を入れるロール袋
・小判穴袋
・不透明ゴミ袋
価格 ハイデンポリと比較すると高め 安価でコストパフォーマンスに優れる
商品一覧 ローデンポリの商品一覧 ハイデンポリの商品一覧

その他のポリ袋によく使われる素材


パンが入った透明な袋

ここまでお読みになった方の中には、
「クッキーや焼き菓子に使われている透明な袋や、パンを包んでいる袋は何でできているのだろう?」
と疑問に感じた方もいらっしゃるかもしれません。

ポリ袋の素材としてよく知られるローデンポリやハイデンポリなどのポリエチレン(PE)だけではなく、食品包装の現場ではポリプロピレン(PP)系のフィルム素材も広く活用されています。

例えば、
ギフトラッピングにはOPP(Oriented Polypropylene:延伸ポリプロピレン・二軸延伸ポリプロピレン)袋、
パンの個包装にはIPP(In-plane Polypropylene:無延伸ポリプロピレン)袋、
重量のある冊子などにはCPP(Cast Polypropylene:無延伸ポリプロピレン)袋が用いられています。

これらの素材は、加工方法や構造、そして物性がそれぞれ異なっており、包装する商品の特性や用途に合わせて、最適なポリ袋を選択することが大切です。
OPP袋、CPP袋、IPP袋のそれぞれの特徴や使い分けについては、別記事「OPP袋とは?特徴やCPP袋、IPP袋との違い、おすすめの商品をご紹介!」で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

【用途別】袋の素材の選び方

ポリ袋を選ぶ際は、それぞれの素材が持つ特性を理解することが重要です。
素材ごとの特徴を把握することで、お店のコンセプトや使用目的にぴったりの袋を選びやすくなります。

ここでは、「どのポリ袋を選べば良いか迷っている」という方に向けて、各素材の特性と、それぞれに適した使用シーンをご紹介します。

ローデンポリ

透明度が高く、柔軟性に優れています。
シワになりにくいため、見た目を重視する包装に適しています。

【適した用途】 砂糖や米などの食品袋、チャック付き袋

ハイデンポリ

コストパフォーマンスに優れ、引き裂きに強いのが特長です。
半透明で軽量、扱いやすい素材です。

【適した用途】 コンビニやスーパーのレジ袋、食品のロール袋

OPP

高い透明度を持ち、印刷適性にも優れています。
パリッとした質感が、高級感を演出します。

【適した用途】 焼き菓子などの個包装、ギフトラッピング

CPP

柔軟性と引き裂き強度に優れています。
耐摩耗性も高く、内容物をしっかりと保護します。

【適した用途】カタログ、冊子、重量のある食品パッケージ

IPP

柔らかく軽量で、コストを抑えやすい素材です。
生産性が高く、大量使用に適しています。

【適した用途】パンの個包装、クリーニング用の衣類袋

素材別ポリ袋の用途と商品

以下の表では、各素材の主な用途と、関連する商品一覧ページへのリンクをまとめています。
お店のコンセプトや包装の目的に合わせた、ポリ袋選びの参考にしてください。



素材 用途 商品一覧
ローデンポリ(LDPE) ・砂糖や米などの食品袋
・チャック袋
・ゴミ袋
ローデンポリの商品一覧
ハイデンポリ(HDPE) ・コンビニやスーパーのレジ袋
・野菜や肉、魚等を入れるロール袋
ハイデンポリの商品一覧
OPP ・菓子のラッピング袋 菓子・小物のラッピング袋の商品一覧
・おにぎり袋(フィルム) おにぎり袋(フィルム)の商品一覧
・野菜や果物のパックフィルム 野菜や果物のパックフィルムの商品一覧
・生花のラッピングフィルム
CPP ・ラミネート
・野菜の密封包装
・スナック菓子の包装
・レトルト
・カタログ、パンフレット用の手提げ袋
CPP袋の商品一覧
IPP ・パン袋 IPPパン袋の商品一覧

ピックアップ!各素材おすすめのポリ袋

ローデンポリ袋 ニューポリ袋 003 No.3 福助工業


つるつるとした滑らかな質感が特徴のポリ袋です。

国内で生産されており、透明度と開口性に優れ、作業性の良さにも定評があります。

豊富なサイズバリエーションをご用意しておりますので、用途に合わせてお選びいただけます。

ローデンポリ袋 ニューポリ袋 003 No.3 福助工業

ハイデンポリ袋 ハイデンパック 新 No.9 紐なし 400枚入 福助工業


シャカシャカとした硬めの質感が特徴で、軽量ながらも強度に優れたポリ袋です。

豊富なサイズ展開に加え、紐付きタイプもご用意。

喫茶店やカフェなどの飲食店をはじめ、お弁当・テイクアウト、デリバリー、屋台、さらにはスーパーや百貨店まで、幅広い業態でご活用いただけます。

ハイデンポリ袋 ハイデンパック 新 No.9 紐なし 400枚入 福助工業

OPP袋 OPベーカリー袋 亀底24-15 ノッチ付 無地 バラ出荷 HEIKO(シモジマ)


サンドイッチ、デニッシュ、ミニパンなどの詰め合わせにぴったりの食品用袋です。

底にマチがあるため自立しやすく、店頭での陳列が見栄え良く行えます。
また、サイドの切り込みにより、開封も容易です。

食品衛生法規格基準に適合していますので、安心してご使用いただけます。

OPP袋 OPベーカリー袋 亀底24-15 ノッチ付 無地 バラ出荷 HEIKO(シモジマ)

スタンド袋 CPPスタンドバッグ-S(50枚) ヘッズ


柔らかく、透明性の高いCPP素材を使用したスタンドバッグです。

底マチ付きで安定性に優れ、内容物がぐらつきにくいため、ラッピングの仕上がりも美しく整います。

自立性があるため、店頭での陳列にも適しています。

スタンド袋 CPPスタンドバッグ-S(50枚) ヘッズ

IPP袋 IPPガゼット袋 KO-02 食パン半斤用 福助工業


食パン専用に開発された高透明袋です。

素材にIPPを使用しているため、コストパフォーマンスに優れており、日々の業務で大量に使用されるお店にも最適です。

半斤用、1斤用、3斤用と、用途に合わせてお選びいただけるよう、複数のサイズをご用意しています。

IPP袋 IPPガゼット袋 KO-02 食パン半斤用 福助工業

まとめ

この記事では、飲食店でよく用いられるポリ袋の中から、ローデンポリとハイデンポリの違いに加え、PP系素材であるOPP・CPP・IPPの特性と用途の使い分けについて解説しました。

ポリ袋は単なる消耗品というだけでなく、使いやすさやコスト、そしてお客様に与える印象にも大きく影響する重要な備品です。
日々の業務効率化を図り、顧客満足度向上につなげるためにも、この機会にポリ袋の素材選びを再検討されてみてはいかがでしょうか。



この記事を書いた人

松井 誠一郎(まつい せいいちろう)

松井 誠一郎(まつい せいいちろう)

2020年折兼に入社。
容器スタイルのキャンペーンやセールなどの企画を担当しています。
折兼入社前は医療機器メーカーで営業を担当。
食品包装資材については日々勉強中ですが、お客様のお悩みを解消できる記事を執筆できるよう、精進してまいります!

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