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OPP袋とは?特徴やCPP袋、IPP袋との違い、おすすめの商品をご紹介!

袋入りトマト

OPP袋の特徴

OPP袋のOPPとは「Oriented Polypropylene(軸延伸ポリプロピレン・二軸伸性ポリプロピレン)」の略です。
ポリプロピレンに熱を加えてから、縦と横の2方向へ引き伸ばし、冷却して加工されることから
「軸延伸」「二軸伸性」の名称が付いています。
OPP袋は、優れた特徴を活かしてさまざまな用途に活用されています。OPP袋の持つ特徴を順に解説します。

耐久性が高い

OPP袋は縦横に引き伸ばして加工されているため、これ以上は伸ばせません。
伸縮性はありませんが、その分しわになりにくく耐久性が高い特徴があります。
触れるとパリパリしていて、コシのある質感です。

透明度が高い

OPP袋は加工時に引き伸ばされることで、素材が薄くなります。
そのため仕上がりの透明度が高いのが特徴です。
表面には光沢があり、袋の中身を外側にしっかりと見せたいときに向いています。
たとえばラッピングの袋やフィルム封筒に、OPP袋が使用されることも多いです。

印刷の色が乗りやすい

OPP袋は透明袋だけでなく、表面に印刷を施したさまざまなデザインのものも製造されています。
OPP袋は印刷の色が乗りやすく、美しい仕上がりとなるのも特徴のひとつです。
OPP袋の印刷適性の高さを活かして、お菓子の袋や文庫本などのブックカバーとしても多く使われています。

OPP袋は、さまざまな印刷に対応できます。
そのため安く大量に印刷したいときにはグラビア印刷(凹版印刷)、フィルム封筒として使うときには
オフセット印刷やデジタル印刷など、用途や重視したいポイントに合わせて印刷の手法も選べます。

防湿性・防水性が高い

OPP袋には湿気や水を通さない特徴があります。
防湿性の高さを活かし、乾燥に弱いものを入れる袋として活用できます。
書類やマスクなど、水濡れに弱いものを入れる袋や封筒にも向いていると言えるでしょう。

接合箇所は裂ける力に弱い

OPP袋の表面は高い耐久性がありますが、サイド部分は裂けやすい特徴があります。
OPP袋はフィルムの原反をカットし、両端を熱で焼き切る「サイドシール」という方法で袋にします。
接合部分にあたるサイドは、衝撃や引き裂きに弱い点に注意が必要です。
OPP袋は伸縮しないため、重量のあるものを入れると、重さに耐えきれずサイド部分が裂けてしまうことがあります。

OPP袋とCPP袋、IPP袋の違い


クリーニング用袋

OPP袋と似た名称を持つ袋に「CPP袋」と「IPP袋」があります。
CPP袋、IPP袋とも原材料として使われているのはOPP袋と同じPP(ポリプロピレン)です。
そのため、OPP袋、CPP袋、IPP袋の3つを総称として「PP袋」と呼ばれることがあります。

しかしOPP袋、CPP袋、IPP袋は製造方法や加工方法が異なるため、機能性や特徴、メリット、
デメリットにも違いがあります。
OPP袋、CPP袋、IPP袋それぞれの違いを踏まえて、用途に応じた袋を選ぶのが重要です。

OPP袋とともに知っておきたい、CPP袋とIPP袋の特徴を解説します。

CPP袋

CPP袋とは、「Cast Polypropylene(無延伸ポリプロピレン)」の略です。
OPPのように伸ばしたり、熱を加えたりせずに作られたポリプロピレンを原材料としています。
そのためOPPよりも柔軟性に富み、柔らかく伸びやすいのが特長です。
柔らかい分裂けにくく、冊子など厚みのあるものを入れる袋や包装材として使えます。

熱を加えると溶けやすく、シール強度が高くなります。
この特徴を活かし、ラミネートのシーラント剤としても使われています。
なおほとんど違いはありませんが、フィルムの厚みが変わらないまま加工されるため、OPP袋よりも透明度は
やや落ちます。

IPP袋

IPP袋とは、「Inflation Polypropylene(無延伸ポリプロピレン)」の略です。
風船のようにPPを膨らませて加工されます。
そのためOPPやCPPは製造時シート状となりますが、IPPは製造時チューブ状となるのが特徴です。
底一か所のみをシールするだけで袋状にできるため、IPP袋はOPP袋やCPP袋よりもコストを抑えて製造できます。

IPP袋もCPP袋と同じく加工時のポリプロピレンの厚みが変わらないため、OPP袋よりはやや透明性が劣ります。
膨らませて加工するため、偏肉が発生しやすく袋の厚みを均一にすることは困難です。
そのため、袋そのものの見栄えは不要な使い捨て用の袋として使用されることが多くなっています。

OPP袋、CPP袋、IPP袋、それぞれの使用シーン


パンを包装する袋

OPP袋、CPP袋、IPP袋を比較すると、以下の要素で違いがあります。

・透明性
・印刷適性
・耐久性
・引き裂き強度
・柔軟性
・製造コスト

それぞれの袋の特徴を踏まえておくと、用途に適した袋選びにつながります。
とはいえ、「どの袋を選んでいいか分からない」という方も多いでしょう。
OPP袋、CPP袋、IPP袋それぞれに向いている使用シーンを順に紹介します。

OPP袋はギフトやお菓子のラッピングにぴったり

OPP袋には「透明性が高い」「印刷適性が高い」「耐久性が高い」という特徴があります。
透明性の高さとコシの強いフィルムの質感は、野菜や果物などの生鮮食品を入れる袋に向いているでしょう。
野菜や果物のみずみずしさを袋に入った状態でもアピールできます。
花の美しさをそのまま表現できるため、生花のラッピングフィルムにもOPPは使用されています。

OPPは両面印刷可能、さらに印刷が美しく仕上がる特徴を活かし、ギフトのラッピングに使われることも多くあります。
袋にかわいい、おしゃれなデザインを施すことで、ギフトの付加価値も高められます。

OPPは防湿性の高さから、お菓子を入れる袋にも向いています。
焼き菓子などの水分の少ないお菓子でも、乾燥剤と一緒にOPP袋に入れることで、長時間サクサクの食感を
保てるでしょう。
お菓子を魅力的に見せるデザインを袋に取り入れることで、お客様の購買意欲も上げられます。

なおヒートシール性、静防性、防曇性などの性能を付帯し、用途に応じて特化した機能を持つOPP袋も存在します。

CPP袋は重いカタログなど、重量のあるもの向き

CPP袋は「柔軟性が高い」「引き裂き強度が高い」のが特徴です。
そのため、ある程度重量のあるものを入れても、袋が伸びるため裂けずに耐えられます。
重いカタログや書籍などの重量のあるものを入れる用途に向いているでしょう。

IPP袋はパンなどの包装に

IPP袋は「製造コストが安い」「柔軟性が高い」のが特徴です。
大量生産できる、さらに中に物を入れやすい、取り出しやすいことから
ベーカリーで使用するパンの個装袋や、クリーニング店で衣類を入れる袋などに使用されています。

おすすめのOPP袋


リボン付袋

OPP袋は、透明袋やデザイン袋とさまざまな商品が幅広く展開されています。
商品によって優れている機能や特徴も異なります。
「OPP袋を導入したいけれども、どれを購入して良いか分からない」と迷ってしまう方も多いかもしれません。
そこで、「容器スタイルマガジン」が厳選したおすすめのOPP袋を2つ紹介します。
青果用、ラッピング用それぞれでおすすめの商品を選んでいますので、ぜひ用途に応じたOPP袋選びに
役立ててください。

青果用袋 パックスタイル PS OPP防曇袋 13号 穴4


青果を入れるのにぴったりのOPP袋です。
防曇性と透明性にすぐれているため、野菜や果物を中に入れても曇らず、いつでも外観のきれいな状態を保ちます。
袋の強度も高く、なしやりんごなどの重みのある青果を入れても破けにくいです。
13号(長辺×短辺:380×260mm、厚さ:0.02mm)以外のサイズ展開もあるため、入れる野菜や果物の大きさや量によってサイズを選べます。

詳しく見る

HEIKO(シモジマ) OPP袋 クリスタルパック 4S さくらぞめ バラ出荷


白やピンクの桜をちりばめた、華やかなデザインのOPP袋です。
受け取った方も思わず笑顔になるデザインのため、プレゼント用の小物やお菓子のラッピングにぴったり。
シールやタイ、リボンとさまざまなアイテムと組み合わせてオリジナルのラッピングができます。
4S(サイズ:厚0.03×幅90×高さ150mm、厚さ:0.03mm)以外のサイズ展開もあり、入れるもののサイズや量によって好みのサイズや柄を選べます。

詳しく見る

まとめ

OPP袋の特徴とともに、CPP袋やIPP袋の特徴、それぞれの袋の用途を解説しました。
OPP、CPP、IPPいずれも優れているポイントは異なります。
袋の中に入れるものや袋の用途に合う袋を選びましょう。
「どの袋を選んでいいか分からない」といった、OPP袋をはじめとした包材選びにお悩みの際には、
ぜひ折兼にご相談ください。

この記事を書いた人

長谷川 博俊(はせがわ ひろとし)

長谷川 博俊(はせがわ ひろとし)

2019年折兼に営業職として入社し、名古屋支社に配属。
現場での営業経験を積んだのち、2022年に通販事業部に異動。
通販MDとして容器スタイルの掲載商品数増や、名入れスタイルの顧客対応をしています。
MDとして培った商品知識を生かした記事を執筆していきます。

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