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テイクアウト用袋の種類と特徴選び方をご紹介!

サムネイル(テイクアウト用袋のイメージ)

意外とあなどれない「テイクアウト用の袋」

外食店でテイクアウトのお弁当やお惣菜を買うと、持ち帰り用の袋としてポリ袋や紙袋などに入れてもらえますが、メニューや単価によって最適な袋の形状や材質は変わります。
また、2020年7月1日から始まったレジ袋有料化などのの制度改正により、環境にやさしい袋かどうかも社会から求められています。

この記事では、メニュー毎に最適なテイクアウト用の袋の形状を紹介するとともに、ポリエチレン、紙、不織布など、それぞれの材質の特徴を説明していきます。
テイクアウト用の袋の特徴を理解し、自慢のメニューをよりイートインに近い形で持ち帰りして頂くことでお客さまの満足度をアップさせ、競合店との差別化につなげることができます。

テイクアウトの種類についておさらい

一言にテイクアウトと言っても、弁当だけでなく、こぼれやすい麺類、コーヒーなどの飲み物、アメリカンドックなどのホットスナック類など多岐に渡り、メニューによって使用する袋も変わってきます。
ここでは、代表的なテイクアウトメニューを改めておさらいし、それぞれのメニューに最適な袋を選ぶポイントを整理しておきましょう。

コーヒー


コーヒーのイメージ

コーヒーなどの飲み物のテイクアウトは、必ずしも袋が必要なわけではありませんが、複数の商品を提供する場合や、フードメニューと同時に提供する場合にはテイクアウト用の袋が必要になります。

コーヒーのテイクアウトで最も気をつけなければいけないことは、中身がこぼれないようにすることです。
たとえ蓋をしていても、袋のサイズが大きすぎたり小さすぎたりすると、カップが安定せず傾いてしまい、こぼれてしまう可能性もあります。
特にホットコーヒーの場合だと、やけどの危険性もあるのでカップが傾きにくい袋を選ぶことはとても大切です。

ドリンクカップが傾かないようにする方法は大きく分けて2種類あります。

①専用のテイクアウト袋


ドリンクカップがぴったり入り、手提げしたときに斜めにならない加工がされている専用のテイクアウト袋。
吊り下げタイプは特に安定性に優れています。対応できるカップのサイズが決まっているので事前に確認しておきましょう。

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②固定ホルダーの兼用


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弁当


弁当のテイクアウト用の袋は弁当が傾かない袋であることが求められます。
傾くことで、料理がズレて見栄えが悪くなったり、汁物であれば、汁が弁当容器の外に出てしまい、匂いが漏れたり、汁が他の物を汚したりする恐れがありますので、弁当の形状によって適した袋を使うことです。

例えば、一般的な幕の内弁当であれば、容器の形状が平たいので、テイクアウト袋も平らに置けるぐらいの底が広めの袋が適しています。
袋の長さについても弁当1個用の袋であれば、手で持てる長さの袋であれば充分です。

袋の形状としては、底シールの袋より底マチのある袋の方が傾きが少ないです。
ドリンクほどではないものの平らの状態で移動できる袋を選択することです。

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ピザ


ピザ用のテイクアウト袋の場合は、大きめの袋が適しています。
最近は食品スーパーなどの量販店でピザを1ホールのみならず、1/2カット、1/4カットでテイクアウトする場合があります。

量販店はセルフサービスが基本のため、ピザ自体が蓋付の容器に入っており、更に手提の紙箱に入っている場合があります。

手提の紙箱に入っていればそのまま持ち帰ることができますが、手提でない場合においてはタテヨコが大きく、ピザを入れたときに持ち手が中心付近にある袋が適しています。

また、風呂敷で包んでテイクアウト袋として使用することもできます。
ピザと同様の形状である寿司桶をテイクアウトする際もピザと同様な形状の袋が適しています。

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お菓子(クレープ)


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ホットスナック(アメリカンドッグ、チキンなど)


お祭りの屋台、イベント時のキッチンカーではアメリカンドッグ、フランクフルト、唐揚げなどのホットスナックはとても人気なメニューの一つです。

ホットスナックは油で揚げたり、肉汁が出るものが多い為、テイクアウト袋には耐油性と耐熱性のある素材を選ぶ必要があります。耐油性の無い素材を選択すると油が浸透し、手を汚れる原因になります。

耐熱性についてもでき上がり時には熱い状態で受け取りますので、耐熱性が無いと持てなかったり、やけどの危険性があります。

食べ歩きを目的としたシーンでの提供では、ゴミとして捨てやすい紙素材が適しています。
また、クラフト色の紙ならば、油じみが目立ちにくくなります。

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テイクアウト用の袋の素材

テイクアウト用の袋の代表的な素材は、

・ポリエチレン
・不織布
・紙(厚紙)

の3種類があり、それぞれの素材で機能性や価格に違いがありますので、内容物や用途に合わせたものを選ぶことが大切です。
2020年7月1日よりレジ袋有料化が開始されました。従来のポリエチレン製の袋を無償で配布することは法令違反となります。
コンプライアンス遵守のためにも、各素材の特徴をしっかり理解していきましょう。

ポリエチレン


テイクアウト用の袋としては一番多く使われており、スーパーマーケットやコンビニのレジ袋と同じ材質です。

「ビニール袋」と呼ばれることもありますが、これは昔は袋の原料に塩化ビニール樹脂を使用していたときの名残で、現在の袋のほとんどはポリエチレン製のため、「ポリ袋」が正しい呼称になります。

袋に使われるポリエチレンは、シャリシャリした手触りのハイデンポリ(HDPE)と滑らかな手触りのローデンポリ(LDPE)の2種類がありますが、レジ袋には薄くても丈夫で剛性があり、比較的安価なハイデンポリが使用されおり、ある程度の大きさや厚みも自由につくることができます。

多くのレジ袋は使用後にゴミとなる場合があり、環境問題の観点からレジ袋を削減する活動が進められています。そこで新たな素材として植物由来のバイオマス原料を配合したポリエチレン製のレジ袋が製造されるようになりました。

2020年7月1日より、日本においてはバイオマスプラスチックの配合率が25%未満のプラスチック製の買物袋はレジ袋有料化の対象になります。

ただし、厚みが50マイクロメートル以上のものであったり、持ち手が無い袋など社会通念上、袋として使えないものは有料化の対象外になります。

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不織布

紙/厚紙


紙はレジ袋の有料化対象外です。
紙は古くからテイクアウト用の袋として使われていますが、木材パルプを原料とした環境にやさしい素材であるとともにレジ袋有料化対象外ということで、プラスチック素材の代替品として再注目されています。

イベントなどでテイクアウト用の袋を使う際、イベント主催者より紙が指定されることもあります。
ドリンクカップやスナック袋の紙は厚みを持たせることにより手に持った時の熱さをやわらげたり、袋の内側に耐油加工をすることで、耐油性を持たすことができます。

テイクアウト用の紙袋は底マチ(底ガゼット)があるため内容物が安定しやすく、強度にも優れています。
オリジナルの印刷をしたり、ラベルを貼ることで袋をオシャレにし、使用後もお客さまに繰り返し利用してもらいことで宣伝効果を期待することもできます。

かつて、あるブランドの紙袋を持って外出する若者達が多く、そのブランド価値を大いに高めた事がありました。
ただし、紙袋はプラスチック製のポリ袋と比較するとコストが高く、水に弱い点は注意しましょう。

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テイクアウト用の袋の選び方

テイクアウト用の袋を選ぶ時には、用途や目的に合わせて選ぶことが重要です。特に意識したいポイントは、

1.サイズが合っているか
2.持ち手の有無
3.素材
4.耐油性・耐熱性の有無

の4つです。ここでは、各ポイントでの細かな注意点を説明していきます。

1.サイズが合っているか

テイクアウト用の袋を使う場合、弁当やコーヒーなどの容器に合ったサイズにすることが重要です。

サイズが合わないと持ち帰る途中で容器が傾き、食材がズレて見栄えが悪くなったり、飲料の場合であればこぼれてしまう恐れがあります。

・容器が傾かないこと
・容器が袋の中で動かないこと
・複数の容器が入る袋を用意すること

上記をあらかじめ、考慮してサイズが合っているかを確認していきましょう。

2.持ち手の有無

テイクアウト用の袋の持ち手にはいくつかの種類があります。

・レジ袋タイプ
・小判型タイプ
・丸紐(まるひも)タイプ
・平紐(ひらひも)タイプ
・ハッピータックタイプ

上記が一般的に使われる持ち手のタイプですが、持ち帰りやすい持ち手にすることが大切です。コーヒーなどのドリンクを1個であれば、ドリンクカップが袋の中で動かないよう細長い形状で持ち手部分も安定感が出るような長めの方が良いです。

また、ホットコーヒーの場合、蓋をしていたとしても、熱い蒸気が出る可能性がありますので、持ち手の場所が袋の真ん中よりにある小判型タイプの場合、持ち帰り中に手が熱くなってしまう恐れがありますので、袋の両サイドから手提が出来るタイプであるレジ袋や丸紐や平紐タイプの手提袋が良いでしょう。

3.素材

素材は用途やかけられるコストによって選び方が大きく変わります。
一般的にはポリエチレンなどのプラスチック製の袋のほうが紙製よりもコストは安いです。

ただし、ビジュアル面や環境対応面では紙素材の方が優れており、オシャレさを大事にするカフェやオーガニック素材を扱うお店などではイメージやコンセプトに合わせて紙を採用するケースが多いです。

コストやスペックだけの情報で判断せず、両方の素材を検討し、実際に商品を入れてみてどちらが自分のお店のイメージ合うかを総合的に判断することが最も大切です。

プラスチック素材を採用し無償配布する場合は、

・バイオマス25%以上配合の袋
・厚み50μ以上の袋
・海洋生分解性がある袋

を選ぶようにしてください。

4.耐油性・耐熱性の有無


ハンバーガー、クレープなどのテイクアウト用の袋を選ぶ際は、油やケチャップなどのソースが食材からあふれても袋の外側にしみない袋を選ぶのがポイントです。

また、熱い状態で受け渡しされますので、耐油性・耐熱性のある袋を選ぶことがポイントです。
この耐油性、耐熱性の両方を兼ね備えた素材としては紙が良いでしょう。

紙の内側に耐油加工し、紙の厚みを厚くして耐熱性を高めると良いでしょう。
昨今ではオーガニック、ナチュラルという観点からクラフト色の耐油性、耐熱性のある紙が多く使われるようになってきました。

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おすすめのテイクアウト用袋

ここでは、各メニューのおすすめのテイクアウト用袋をご紹介していきます。コスト面とお店やメニューのコンセプトに合うかどうかが最終的な判断軸となるとは思いますので、選ぶ際の参考にしていただければと思います。

弁当

販売する弁当の価格帯に合わせて袋を選びましょう。日常の弁当には使用後にごみ袋としても使用できるプラスチック(ポリエチレン)製の弁当袋がオススメです。ランチ時に袋代金の受け渡し(特に数円単位のやりとり)がオペレーション的に難しい場合は、レジ袋有償化対象外になるバイオマス25%以上配合の商品を選びましょう。また、一般的なレジ袋ではなく、底マチのついた弁当用レジ袋であれば中身が傾きにくいので、お弁当の盛り付けを崩すことなくお客様にお届けできます。

駅弁やこだわり弁当など比較的高価格帯の場合は、内容物に合わせて紙製の袋がよく使用されます。オシャレさやオーガニック感が必要な場合はクラフト紙(未晒紙)を選ぶとより相性が良いです。


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コーヒー(ドリンク)

コーヒーの場合、1個はプラスチック(ポリエチレンなど)、2個以上は紙をおすすめします。1個で持ち帰る場合、紙ですとコスト過剰になり、コーヒー価格を上げるか利益を減らすことになります。シーンによっては持ち帰り用の袋はなしでも大丈夫でしょう。ただし、イートメニューとセットで提供する際は持ち帰り用の袋やキャリアーが必要になります。

2個以上の場合は手で持ち帰るのが難しくなるため、紙製のカップホルダーなどドリンクを安定して運べる商品を選びましょう。


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まとめ:テイクアウト袋で”おもてなし”を

メニューにあったテイクアウト袋を選ぶことで、中身がこぼれない、持ちやすいなど機能面での顧客満足度向上につながるとともに、おしゃれなデザインにすれば販促物としても活躍できます。

テイクアウト用の袋を選ぶ上で大切なポイントは下記の3つです。

・メニューにあったサイズ・形状かどうか
・価格帯やイメージに合った素材かどうか
・(食品を直接入れる場合は)耐油性・耐熱性があるかどうか
コロナ禍の影響で今後ますますテイクアウトの需要は高まっていきます。店舗やメニューにあったテイクアウト袋を選んで、競合店に差をつけていきましょう!



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この記事を書いた人

長谷川 博俊(はせがわ ひろとし)

長谷川 博俊(はせがわ ひろとし)

2019年折兼に営業職として入社し、名古屋支社に配属。
現場での営業経験を積んだのち、2022年に通販事業部に異動。
通販MDとして容器スタイルの掲載商品数増や、名入れスタイルの顧客対応をしています。
MDとして培った商品知識を生かした記事を執筆していきます。

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