2024.01.09

リサイクルできる食品トレーの見分け方！回収場所は？回収後は何になる？

料理をした後、食品トレーの廃棄はどうすればいいのか悩んだ経験はありませんか？
食品トレーは資源ごみもしくは燃えるごみとして収集されていますが、スーパー等に設置されているリサイクルボックスから無料でリサイクルをすることも可能です。
今回は、リサイクルできる食品トレーの見分け方、回収場所について解説していきます。

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リサイクルできる食品トレーの見分け方

そもそも材質や用途からリサイクルできない食品トレーも存在します。
ですが、リサイクルできる「発泡スチロール製食品トレー」は、だれでも簡単に見分けることが可能です。
今回は見分ける方法を2つ紹介します。

つまようじが簡単に刺さるか

食品トレーをつまようじで刺すと「ぷすっ」と簡単に刺さる（貫通する）食品トレーはリサイクルが可能です。

つまようじが刺さらない食品トレーは素材の違うフィルムが貼ってあるため、リサイクルできないものになります。

折り曲げると簡単に割れるか

つまようじを刺してもリサイクル可能なトレーかどうか分からなかった場合や、手元につまようじがない場合は食品トレーを折ってみましょう。

食品トレーを手で折り曲げた際に、「ぱきっ」と音を立てて簡単に割れるものはリサイクル可能です。

これは、発泡スチロールの素材であるスチロール樹脂はもともと硬いため、曲げると簡単に割れることから素材を判断しています。
割れたトレーでもリサイクルボックスで回収してもらえるので、その点は安心してください。

肉や魚が入っていた食品トレー、惣菜やお寿司が入っていたトレーはリサイクル可能なものが多いです。
わからない場合は上記の方法を試してみてください！

リサイクルできない食品トレーは？

汚れているトレー（納豆容器、カップ麺容器など）
透明容器やたまごパック、コンビニ弁当の容器

汚れているトレーに関しては、容器に染み付いた油や納豆のネバネバなどが洗っても取れないことからリサイクルできない場合が多いです。

自治体によって材質により回収できるもの・できないものがあるので、お近くの回収ボックスに記載のある案内を確認するようにしましょう。
リサイクルできない食品トレーは自治体のルールにしたがって資源ごみもしくは燃えるごみなどで出すようにしてください。

色付きの食品トレーについて

以前までは原則白色のトレーのみの回収でしたが、2018年7月からは色・柄が入っていても回収可能となりました。

※リサイクル工場では、白トレーと色柄付きトレーを分類し、破砕、洗浄、溶融などの工程を経てペレット（プラスチックの原料）にしています。
白トレーは白いペレットになりますが、色柄付きトレーはインクが混じるため黒いペレットになります。黒いペレットは黒色のハンガーなどのプラスチック用品に利用されます。
用途は違うものの、どちらもリサイクル可能ですので安心して回収ボックスに持っていきましょう！

リサイクルに出す前に！やっておくべき準備

回収ボックスに持っていく前には、以下の準備をしておきましょう。

リサイクル可能なトレーかどうか確認する（つまようじを刺して確認！）
トレーついている値札シールやラップは外す
しっかり水で洗う
洗ったトレーはよく乾かす

先程記載したように、汚れが付着した食品トレーはリサイクルできません。しっかり洗って、乾かすところまで行いましょう。（濡れたままのトレーはカビが生えてしまい、リサイクルできなくなってしまうことも……）
また、値札やビニール等がついていると、リサイクル処理のときに火災が生じるおそれがあります。

せっかくの環境にやさしい行動が無駄になってしまわないように、持っていく前にしっかりときれいにいましょう。

食品トレーの回収場所

食品トレーのリサイクル回収場所は、

全国のスーパーマーケット
市民センターなど公共施設

など。

自治体が「トレー回収場所」をネット上で掲載しているので、そちらも確認することでより詳細な回収場所がわかります。

リサイクルされた食品トレーはその後どうなる？

回収されたトレーはリサイクル工場に運ばれ、まずはリサイクルできない食品トレーの選別や白トレーと色柄付きトレーの分類が行われます。その後機械で粉末状に砕き、何度も洗浄し、殺菌や脱水などの工程を経たうえで、プラスチックの原料となる「ペレット」にします。

ペレットはその後また食品トレーになることもあれば、別のプラスチック製品になることも。
ハンガーや文房具、おもちゃ、公園のベンチなど様々な製品に再生されます。

脱食品トレー？ノントレー包装も！

近年では、さらに環境配慮として「ノントレー」も広がりつつあります。
ノントレーとは、食品トレーを使わず真空袋などの袋に商品を入れて販売する包装方法です。

スーパーなどのお肉が食品トレーではなく、透明の袋に入っているのを見たことはありませんか？
トレーを使用しないことでプラスチック使用量の削減につながり、かつ家庭でもごみがかさばらず、トレーを洗う手間も省けることから利用が増えてきています。

ノントレー包装に対応した機械が必要になることから販売者側の負担が大きい包装方法ですが、
「ノントレーの商品があればそちらを買うようにしている」という消費者も増えてきているので、注目が高まっています。